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ウィレム・デフォー、注目スリラー『Out Of The Furnace』を語る

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ウィレム・デフォー、注目スリラー『Out Of The Furnace』を語る

名優ウィレム・デフォーが最新出演作についてインタビューで語っている。

キャリアの長さ、役所の幅広さ派もちろん、危険で怪しげな雰囲気とハードボイルドな魅力で、ひと筋縄では行かないキャラクターを数多く演じてきたことからしばしば怪優とも呼ばれる、そんなデフォーの最新作とは?

今回彼が出演するのは、アカデミー賞主演男優賞(ジェフ・ブリッジズ)、歌曲賞を受賞した『クレイジー・ハート』のスコット・クーパー監督による『Out Of The Furnace(原題)』。不況に喘ぐ鉄製造の街ピッツバーグを舞台に、違法な賭けストリート・ファイトとこれにまつわる様々な人間関係を描いたシリアスなサスペンス・ドラマである。主演にはクリスチャン・ベイル。

デフォーが演じるのは、この違法賭けファイトの賭け屋で、ケイシー・アフレック演じる若者を危険な世界に誘い込むも、家族人として苦悩する男という複雑な役だ。

そんな彼がこの物語に引かれ出演を快諾したのは、キャラクターの複雑さが理由だという。

「『クレイジー・ハート』で監督のことは知っていてね、以前から何か一緒にできないかと話し合っていたんだ。徐々に作品の話が進んでいくうちに関る人も増え始めて、そうしたら役者やら関係者がみんな私の好きな連中ばかりだった。すると自然に私が演じるキャラクターの人格や役目なんかも見えてきて、脚本も芯が強く魅力的な物語になった。それに私のキャラクターはなかなか複雑な事情を抱えているし、演じ甲斐があると思ったのさ」

「監督も元役者だけあって、映画の構想段階でかなり細かいところまでこだわる、優秀な監督だってわかってたしね」と語るデフォーだが、“特異なキャラを演じることは楽しいか?”との質問に対し「社会の端っこにいるような人間を演じることには楽しみを感じているよ。なぜなら彼らは皆、常識とは違った視点を常に持っている。極端な性格だったり、変態性を隠し持っていたり。でもそういった視点を自分の中に設けてみることは、現代社会を生きる上でもある種の浄化作用になると思うんだ。簡単に言えば新鮮な気持になれるということかな。とにかく、私は複雑でいびつなキャラクターを演じるのがやはり好きだよ」とのこと。

どんな映画に出演しても独特の強力な地場を発生させる彼の演技は、演じるキャラクターに対する、ある種の“興味”が大きく関わっているのだ。

なお、本作は既に“アメリカ社会の凋落、貧困問題といった社会問題を孕んだ傑作”として批評家筋から高い評価を受けている。主演のクリスチャン・ベールも相当ハードボイルドで一筋縄ではいかない役者だけに、新旧名優/怪優同士の演技バトルにも期待したい。

実力派監督と名優、怪優達が描き出す現代社会の闇。『Out Of The Furnace』の日本公開を期待して待とう。

Photo:(C)KEN BABOLCSAY / IPOL / Globe-Photos / Zeta Image

夕刊ガジェット通信

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