いつの時代も、女性はイケメンが好きだ。これはもはや、東西南北、古今東西を見ても普遍的な事実である。
例えば、平安時代の随筆、清少納言の『枕草子』三十九段にはこうある。「説経師は顏よき、つとまもらへたるこそ、その説く事のたふとさも覚ゆれ。外目しつればふと忘るるに、にくげなるは罪や得らんと覚ゆ」とある。要約すると「説法をする人(僧侶)は顔が良ければ、言葉もありがたく聞こえるもの。そうでないとよそ見をして、ろくに聞いていられない」という意味だ。
「顔に見とれて、話が頭に入っていかない」……そんな清少納言の生々しい告白に同意する人は、現代においても少なからずいたようだ。
廣済堂出版が昨年、イケメン僧侶を特集した『美坊主図鑑 お寺に行こう、お坊さんを愛でよう』という本を発売し、問い合わせが殺到した。さらに、それを受けてか、今年の夏にはTBSのドラマ『ぶっせん』も放送され、吉沢亮をはじめ、桐山漣、鍵本輝(Lead)などイケメン俳優たちがそろって「美坊主」に扮した(なお、同作は舞台化もされるほどヒットを記録)。
そして、同じことを考える人は、はるか遠くにヨーロッパにもいたらしい。ローマには「Roman Priest Calendar 2014」なる“美僧侶カレンダー”がある。
このカレンダーには、写真の部分にローマカトリックの聖職者を起用。モノクロで写っている聖職者は、いわゆる「イケメン」男性(カトリックの聖職者は基本的に男性のみ)ばかりだ。説法こそ聞こえてこないものの、月替わりでイケメン聖職者を観賞することができ、清少納言ならずとも、女性であれば大歓迎ではないだろうか。
価格は、1部10ユーロ(約1,400円)。ローマとヴェニスのキオスクや土産物店での販売のほか、メールでも注文できる。ただし、メールの通販の場合は、2部以上の購入が条件だ。同様のカレンダーは、2003年から販売し、毎年結構な売り上げとなっているという。
※写真は「Calendario Romano 2014: priests pictures from Vatican」より
【関連情報】
Calendario Romano 2014: priests pictures from Vatican(カレンダー取り扱いサイト)
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