Quantcast
Channel: エンタメ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 92512

【巨匠の意外な仕事術】「偏見がまったくない“若い巨匠たち”を参考にすることも必要」

$
0
0

【巨匠の意外な仕事術】「偏見がまったくない“若い巨匠たち”を参考にすることも必要」

今冬最強作『ゼロ・グラビティ』を放った映画監督のアルフォンソ・キュアロン氏は、名実ともに現代最高の名匠だ。その作風は独創的で、他の追随を許さぬ完成度を誇る。(素人は)さぞかしワンマンな仕事スタイルと想像するが、トップクリエイターの態度は意外だった。

実はキュアロン監督、『ゼロ・グラビティ』では実子のホナス・キュアロンに脚本を委ね、初めての親子コラボレーションを果たした。巨匠は「息子には才能があると思う」とホナスとの共闘を回想した上で、息子の才能に刺激を受けたことを明かす。

「ホナスは――エンターテインメント性を追求しながら、それと同時ギークな部分も両方、共存していいという発想だった。それに、純粋に楽しければいい、という態度で仕事を受け止めてもいたな。時に、そういう“偏見を持っていない人”と仕事をすることは、とても新鮮だったよね(笑)」

 『ゼロ・グラビティ』を観れば分かると思うが、本作はひとりの映画作家が強靭な意志を貫いた結果の産物だ。孤独な宇宙空間を舞台に、宇宙飛行士が生還を願って奮闘するというシンプルなストーリー。

エイリアンやヒーローは登場せず、セリフや音楽が少ない。サンドラ・ブロックやジョージ・クルーニーの顔もよく見えず、キュアロン監督が思い描いたイメージを存分に投影しているため、言ってみれば独善的な仕上がりだ。ところが、巨匠は、“若い巨匠たち”に学べと、意外なコトを口にする。

「仕事をする上で、巨匠たちを手本にすることは大切だが、年を重ねると“若い巨匠たち”を参考にするということも必要になってくるわけ。彼らは若いからこそ恐れ知らずで、先入観がまるでないからね(笑)」

だからこそ、『ゼロ・グラビティ』のような大傑作が誕生したことは、言うまでもない。一般人の我々も、後進の意見などに耳を傾ける余裕を持てれば、成功を手にできるかも、だ。

映画『ゼロ・グラビティ』は、全国大ヒット公開中

【関連情報】
映画『ゼロ・グラビティ』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/

夕刊ガジェット通信

(夕刊ガジェット通信)記事関連リンク
【『ゼロ・グラビティ』 インタビュー】 「男が主人公の場合、ダメになっていたと思う」
【『ゼロ・グラビティ』 製作者】 「GOを出した、ワーナー・ブラザース社が最高だよね」
【アカデミー賞女優の仕事の流儀】 「我が子にとってもいい体験になる仕事を選択する」


Viewing all articles
Browse latest Browse all 92512

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>