昨年来より懸案だったプロ野球のコミッショナーが決まって、本来の日本プロ野球機構（NPB）の組織も固まった。
新コミッショナーの熊崎さんは法曹界の重鎮でもある方だが、以前より多少お付き合いがある。その人柄は大変気さくで、かつての仕事柄（検事）お堅いイメージがあるが、話しやすいし面白い方でもある。
前コミッショナーの加藤さんは役人（外務官僚出身）の方だったので人物的には立派だったが、やはりエリートという経歴が垣間見られた。結局、統一球問題での失敗の責任を取って辞任されたが、たぶん本人は失敗の責任などとは思っていないだろう。そんな人物であったことはまあ経歴からすれば仕方ないことかもしれない。
そんな人と同じ役人上がりという経歴ではあるが、今回の熊崎さんはその点庶民的でもあるし、長くコミッショナー顧問をされていたこともあり、コミッショナーとして今のプロ野球界としては適任なのではないだろうか。何度か食事に招待されたり、ゴルフなどいろいろなところでお付き合いさせてもらっているが人柄は素晴らしい。
しかし、このコミッショナーという仕事はこれからも大変難しい職でもある。
時代も変わって、どんどんアメリカへ流出する選手！ 労働組合の選手会との共存共栄問題、プロ野球の繁栄、観客動員、オリンピック参加問題、かつての読売中心から一部のオーナーたちの介入など問題は山積みだ。
それら全てを仕切ることは無理としても、いかにコミッショナーの仕事をこなしていけるか!? やはりここは周りに良い人材を置き、フォローしてくれる、的確なアドバイスを送る人材など、そういった周囲をしっかりとシステム化することが成功する道だと思う。
一部の間違った情報を鵜呑みにする“裸の王様”だけにはなって欲しくない！ 今までいいお付き合いをさせてもらっていたが、これからは立場的にも球界の為にもコミッショナーのためにも言いたいことはキチっと言わせてもらいます！
2月はほとんど宮崎、沖縄キャンプに出かけるので、またそれらの情報をお伝えしましょう！
（江本孟紀）https://twitter.com/emoto_takenori
「アホ」がプロ野球を滅ぼす
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