2月14日、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の人気コーナー『テレフォンショッキング』に、萩本欽一が初登場した。30年以上前、タモリが突然、萩本の家に押し掛け、3時間以上話し続けたという秘話を明かすなど、久々の再会となった2人のトークで番組は大いに盛り上がった。
コーナーの終盤になると、欽ちゃんファミリーで、『いいとも』金曜レギュラーの関根勤と草彅剛がスタジオに登場。関根は29歳のとき、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』に出演。それまでマニアックな芸風で伸び悩んでいたが、『欽どこ』をキッカケに売れっ子タレントへと成長した。
いわば弟子とも言える関根が姿を現すと、欽ちゃんは、
「おまえの話はいいよ! 近すぎるから話したくないんだよ!」
とテンション高く突っ込みを入れ、会場には笑いが生まれた。
ただ、視聴者や観客の中には欽ちゃんと関根の関係値をよく知らない層もいるはず。中には、大御所である欽ちゃんが年下に強い突っ込みをすることで、「感じ悪い」と受け取る人がいても不思議ではない。会場の笑いが収まった瞬間、関根は背後から萩本の肩に手を置き、
「まあ、まあ、欽ちゃんそう言わずに」
と笑顔で返し、会場にはもう一笑いが生まれた。
視聴者目線に立った絶妙なボケで、2人の関係値を理解し切れていなかった人にも“師弟愛”が伝わった。もちろん、萩本は、関根の対応能力を信頼しているからこそ、あえて強い口調で突っ込んだのだ。
もうひとつ、このボケの背景には、萩本の「笑いが起きてる間は、ボケはボケ続けろ。突っ込みは突っ込み続けろ」という教えがあったに違いない。通常のタレントであれば、萩本の突っ込みがあった後、そのまま椅子の方へ向かっていくところ。だが、欽ちゃんファミリーである関根は違った。
登場した関根に対し、萩本が「おまえの話はいいよ! 近すぎるから話したくないんだよ!」と突っ込むことで、関根の登場自体がボケに変わる。そこに、年下の関根が「まあ、まあ、欽ちゃんそう言わずに」と馴れ馴れしくするボケを加え、萩本が「だから!」と強く手を振りほどく突っ込みで応戦する。
ボケ、突っ込みの連続で、会場には笑いのウエーブが起こった。
わずか10秒ほどのやり取りに、欽ちゃんファミリーの凄さが凝縮されていた。
(シエ藤)
※画像は『関根勤 カマキリ伝説 & カマキリ伝説 1』より
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関根勤 カマキリ伝説 & カマキリ伝説 1
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