しつこく続いているこの「裏・ソチ冬季五輪レポート」。
前回の食べ物編にまったく飲み物が出てこなかったことに気づいたあなたは鋭い。今回は飲み物、主にビールのお話。
ロシアのビール事情
ウォッカのイメージが強いロシア。筆者のようなヤワなビール好きは、ウコン持参で臨んだわけだが、びっくりするぐらいビールのバリエーションが豊富なのは驚いた。しかも、海外ビールでたまにあるようなキテレツな味ではなく、ほぼどれもウマい。このあたりは食事にも通じるものがある。日本とロシア、意外と味覚は似ているのかも。
ビールの消費量でいうと、1月に出たキリンビールの2012年調査によれば、ロシアは、中国、アメリカ、ブラジルに次ぐ4位(ちなみにほぼ同じ人口の日本は7位)。立派なビール大国である。
ただ、いいことばかりではない。ロシア政府は、増え続けるアルコール依存者対策として「ビールはソフトドリンクじゃなくて、アルコールだもんね」と3年前に正式に認め、今まで食品として流通していた「ビール」をアルコールとして扱うべく、販売時間や場所の規制に乗り出した。それまでは身近でランチのお供や仕事前の景気づけに楽しまれていたビールの勢いは……まったく衰えてなかった。というか、総消費量としては増えているくらいだ。
ロシアのビールは総じて日本と比べ安い。そして売っているサイズもでかい(普段見かけないでっかい缶がたくさん売られていた)。そのおかげでたらふくウマいビールを楽しむことができた。
ロシアのトップビールブランド=バルチカ
ロシアで約半分のシェアを誇るトップブランド、それがサンクトペテルブルクに本社がある「バルチカ」である。
0~11番までの番号が存在しているらしく、違いは以下のとおり(※)。
0番 ノンアルコール
1番 色が薄めのビール
2番 サワーチェリーとレモンジュースと混ぜたビール
3番 一番普通のビール
4番 黒ビール
5番 「パルナス」という銘柄のビール
6番 黒ビールだが英国風ポルテール(ライ麦を焦がしている)
7番 ドラフトビール
8番 無濾過
9番 アルコール添加(強化)ビール
10番 フルーティな味のするビールで小瓶
11番 クリスマス限定
近所のグローサリーストアにもたくさんの種類売られており、オリンピックパーク内でも7番と8番が売られていた(ちなみに、オリンピックパークの売り子は7番と8番の違いは「普通のビールと黒ビール」もしくは「違いは分からない」と断言)。
味は、7番がやや軽めな味(スーパードライとかコロナとかっぽい)、3番はしっかりした味で日本の主要ビールに似ている(サッポロ黒ラベルとか?)。ちなみにグローサリーストアで買うと500ミリ缶一本60~70ルーブル(約180~210円)。オリンピックパーク内はもうちょい高め。
この「Zatecky Gus」もバルチカ社製。バランスのとれた味わい。バルチカシリーズとは違った濃厚で変わった風味は、チェコ産ホップ使用のためか。
ちなみに、ウォッカは店で一口飲んだけれども、消毒用アルコールみたいで、とてもじゃないが強すぎて飲めなかった。
海外のビールも充実
国産以外のビールも充実している。店で出てくるビールは外国産ビールが多く、たまたま撮影しただけでも、上から「Krombacher」(ドイツ)、「Kronenbourg」(フランス)、「AMSTELL」グラスに入っているが「Heineken」(オランダ)、ジャケ買いした「BEAR BEER」(デンマーク)などがあった。店で飲むと大体500ミリで180~200ルーブル程度(約540~600円)。
「Kronenbourg」のフルーツのような味わいと、「BEAR BEER」のややドぎつい飲み口が若干苦手だったのを除けば、ほかは普通に食事と楽しめた。ちなみに、ちょっとずつグラスのビールが減っているのは、耐え切れず一口飲んでから「やべえ撮影しないと!」と我に返るためである。
トルコのビール
トルコ航空機内で飲み放題なのがこの「EFES」と「TUBORG」。特に、イスタンブールの空港や市街でもよく飲まれていたのが国内No.1ブランド「EFES」。苦味少なめであっさりしているがキレがありこれまたウマい。食事にも合う。一方、「TUBORG」は、トルコでよく飲まれるが実はデンマーク製。「EFES」に比べるとかなりどっしりした味わいで、食事と合わせるにはやや重かった(ウマかったけど)。
そのほかの飲み物
■トルコのザクロジュース
イスタンブールの町のあちこちでこうした屋台で売っているもの。そのままでも甘酸っぱ苦くてウマいが、オレンジもあわせてしぼってもらうとさらにウマいとトルコ人が教えてくれた(後でそのトルコ人に絨毯買わされそうになった)。確かにあんまりウマいんで、結局2杯飲んだ。一杯6トルコリラ(約280円)。
なお、このピクルスジュースは見た目からイヤな予感しかしなかったため、飲んでおりません。誠に申し訳ございません。
■チェリージュース
トルコ航空機の中でも、ロシアのホテルの朝食でもレギュラーメンバー入りしていたのがチェリージュース。飲むと甘酸っぱくて結構ウマいが、なんとなく馴染みがないため一杯飲んだだけで止めた。
■ミネラルウォーター「bon aqua」
筆者は清涼飲料を普段滅多に飲まないので、ロシア滞在中は、コカコーラ社のこればっかり飲んでいた。炭酸バージョンもあり。大体、50ルーブル(約150円)。
※決して筆者が酒好きで飲みまくったわけではなく、あくまでも取材の一環です。遊んでたわけではありません
※参考 LAMPOPO http://homepage3.nifty.com/LAMPOPO/
【関連情報】
ソチオリンピック2014 – JOC
http://www.joc.or.jp/games/olympic/sochi/
●(夕刊ガジェット通信)記事関連リンク
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