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『ハロー!純一』石井克人監督のゆずれない想い「話題に乗れない子どもを作りたくない」

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『ハロー!純一』石井克人監督のゆずれない想い「話題に乗れない子どもを作りたくない」

自主映画でスタートしながらもシネコンで大規模上映が実現、しかも子どもたちは“タダ”というゼロ円興行実施も話題集中の『ハロー!純一』。その石井克人監督に想いを確かめた。

「『ハロー!純一』はタダなので、いろいろな子どもたちが一緒に観るじゃないですか」と始めた石井監督。近年珍しいゼロ円興行で、しかもシネコンという資金回収が見込める場所での実施は、業界内外の注目を集める。しかし、「これが重要で」と石井監督は続けた。

「例えば、ゲームや学習塾の場合、経済的に余裕がない子は話題に入れないですよね。教室か何かで盛り上がっていても、会話の輪には入れない。でも、タダの映画は誰かが観ようよって言って、親でも先生でも誰でも連れて行けるので、話題に乗れないことはない」

利潤追求の前に、話題に入れない子どもたちを作りたくないという純粋な想いが先行している。

「誰もが話題に参加できるので、たとえばクラスの中での話題の一個になれば面白いかなって。映画館に行けば想い出として残ると思うので、一生忘れないじゃないですか」

石井監督のように名の通った監督が今回のような業界で異例なことをすると、インパクトがデカい。しかも内容的にも、個性的な教師とわんぱくな子どもたちの学園ドラマ。米ドラマ『がんばれ!ベアーズ』みたいな作品を目指したそうだが、これまでのフィルモグラフィーと比較すると、まったくないイメージ。

「以前『スマグラー おまえの未来を運べ』(10)を撮った時に、上から『子どもからおじいさんまでが観られる映画じゃない』ということを言われ(笑)。その時には石井には作れないと思われていたわけで、早く撮ってみたいと思いましたね(笑)。だから今回、『自分にもできるぞ!』って、思って撮りました(笑)」

結果、リアルな作品に仕上がった。子どもたちは生徒たちに感情移入をして、自分たちの“リアル”と比較して大盛り上がりする画が、目に浮かぶよう。それは、石井監督の願いだ。

「僕は映画館が盛り上がればいいなあと思いますね。それこそ『ハロー!純一』はタダなので、子どもがワイワイ来て「うるさい!」みたいな感じになれば理想的だなって(笑)」

上映中

【関連情報】
映画『ハロー!純一』公式サイト
http://hello-junichi.com/

夕刊ガジェット通信

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