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季節は春から初夏に移ろい、ビール好きにとっては待ち遠しい季節がもう目の前！ しかし、キンキンに冷えたビールを飲むには、まだまだ肌寒い日があるのでちと早い。そんな季節の変わり目に、また何かと飲み会の多い今の時期に、こんなビールの楽しみ方はいかがだろうか。
その飲み方の名称は……「酒ボム」！ 日本ではまったく馴染みのない飲み方だが、実はこれ、サンフランシスコやロサンゼルのバーでは、すごくポピュラーな日本酒の飲み方、ってビールの話からいきなり日本酒の話になっているが、酒ボムはビールの中に日本酒を“ボム”して楽しむ飲み方なのだ。
やり方は簡単で、ビールの入ったジョッキ（タンブラー）の上に箸を渡してその上に日本酒の入ったショットグラスを置くだけ。そして「SAKE-BOMB SAKE-BOMB SAKE-BOMB-BOMB!!」（酒ボム、酒ボム、酒ボムボーム!!）と言いながら最後の「ボーム!!」の所で机を思いっ切り叩く！ その叩いた衝撃でショットグラスがビールの中に丸ごと落ち、ビールと日本酒が混ざったお酒ができあがるという塩梅。それを一気飲みするのが「酒ボム」のお作法だ。
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味はあまり想像したくないが、聞いただけでも大変盛り上がりそうな飲み方だ。これはぜひとも体験しなければ！ ということで、今回は新宿ゴールデン街のBAR「ARAKU」さんに無理を言って、酒ボムを体験させてもらった。「ARAKU」は元々のオーナーがオーストラリア人であることから、オーストラリアビールを豊富そろえ、来店客もほとんどが外国人というバー。
新宿ゴールデン街は海外からも注目されていて、海外の旅本にも取り上げてもらっているとのこと。そのせいか、入口に英語のメニューや店のシステムを張り出し、外国人観光客が安心して入店できるように工夫されている。しかし、そもそも日本では「酒ボム」は全く浸透していないということで、こちらのお店でも通常メニューに「酒ボム」はない。
というわけで、「本当にジョッキの中にうまく日本酒のおちょこは落ちるのか？」「そもそもどんな味なのか!?」など、不安と期待を抱えながらカウンターに酒ボムをセット。そして、いざ「酒ボムボーム!!」とやると、「ボチャン!!」と見事にショットグラスが落ち、酒ボムが完成！ テーブルの上が少し大変なことになったが（笑）、ギャラリーも含めかなり盛り上がった。酒ボムを何個も並べて、ドミノように順番におちょこを落としていけば、さらに盛り上がること間違いなしだ。
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そして、その気になる味はというと「意外と美味い！」。特にビールの苦みが苦手な人は、日本酒がうまい具合に苦みを緩和してくれてまろやかな味わいになる。筆者の勝手な感想だが、若干ドイツビールの味に近くなる気がした。
この「酒ボム」は、ビールと日本酒さえあれば出来るので、例えば日本酒をウィスキーに変えてみたり、ビールの種類を変えてみたり、バリエーションは無限大。ちなみに海外では、日本酒は熱燗で飲むと言うイメージが根強いとのことで、ビールと熱燗で「酒ボム」するのがもっともオーソドックスなやり方だそうだ。
しかし、この「酒ボム」。ビールの炭酸がアルコールの吸収を早めるため、酔いやすい。しかも、盛り上がること必至なので、調子に乗って何度も「酒ボム」するのは大変危険なので注意が必要だ。
ちなみに、この「酒ボム」を題材にした映画が5月に日本で公開される。タイトルはその名の通り「サケボム」。主役は、25歳にして70作品以上の出演作を持つ、若きベテラン俳優・濱田岳さんだ。
なぜ「サケボム」というタイトルが付けられたのかは、実際に映画を見て考えてもらえれば。とにかく、「SAKE-BOMB SAKE-BOMB SAKE-BOMB-BOMB!!」は一度挑戦してみる価値ありだ。
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【関連情報】
サケボム
http://sake-bomb.com/
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