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巨人・菅野とDeNA・三嶋 奪三振は僅差も、勝利数に圧倒的な差がつく理由

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巨人・菅野とDeNA・三嶋 奪三振は僅差も、勝利数に圧倒的な差がつく理由

巨人の黄金ルーキー・菅野智之(23、東海大学出身)が15日のソフトバンク戦でプロ初完投を挙げ、ハーラーダービー単独トップの7勝目(6月15日現在、成績は以下同)を挙げた。巨人入りを熱望し、浪人した1年のブランクを感じさせない投球に驚きの声が上がっている。

新人王は菅野の独走状態と言えるが、最近になって頭角を現してきたルーキーがいる。DeNAの三嶋一輝(23、法政大学出身)だ。開幕当初は中継ぎだったが、コマ不足に悩むチーム事情もあり、5月から先発に抜擢されると、7試合中5試合をクオリティースタート(6回3失点以内)で乗り切る好投を見せている。先発2試合目から4試合連続で8回を投げ切るなど、スタミナも十分で、台所事情が苦しいDeNAの救世主となっている。

だが、三嶋はいまだ2勝。ハーラートップ7勝の菅野と違って、なかなか勝ち星がつかない。三嶋64回73奪三振、菅野87回84奪三振、と奪三振率では三嶋のほうが上回るほどなのに、どうして勝利数にこれほど差がつくのか?

ポイントは、各打者への初球にある。菅野はストライクから入れる制球力があるため、常に有利なカウントで攻めて行ける。テンポも良く、打者も攻撃に集中でき、援護も受けやすい。そのため、勝ち星も伸びているのだ。

一方の三嶋は、初球をボールにしてしまうことが多い。6月15日の西武戦での初球の結果を見ると、「ボール14 ストライク12 初球打ち3」とボールが先行している。

この日は、5回3分の1で122球も投じてしまい、四球=4、フルカウント=3、2ボール2ストライク=4、と1人の打者に対する時間が長かった。この試合に限らず、三嶋は先発7試合のうち、3時間半を越えたゲームが3つもある。

昔から球界では「投手のリズムが悪いと、打線に火がつかない」と言われるが、三嶋が先発すると、たしかに打線の援護が極端に少ない。7試合中5試合が3点以内だ(三嶋投球中の援護点)。もちろん、巨人・内海、オリックス・西などのエース級と対決しているという点も見逃せないが、三嶋のボール先行のピッチングが攻撃陣にリズムを生んでいないのも事実だろう。

150キロのストレートと2種類のスライダーを持ち、奪三振率は10を超える三嶋。荒れ球も武器の一つではあるが、もう少し制球力を身につければ、打線の援護も得られ、勝ち星が上がっていくに違いない。

※写真は東京読売巨人軍公式サイトより

【関連情報】
東京読売巨人軍公式サイト
http://www.giants.jp/top.html

夕刊ガジェット通信


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