池田理代子先生の漫画『ベルサイユのばら』。1972年から2年間にわたり漫画誌『週刊マーガレット』で連載され、宝塚歌劇団による同名ミュージカルも大ヒット。1970年代には一大ブームを巻き起こした超名作だ。
今年4月、その40周年ぶりの“新作”が『マーガレット』誌上で発表! 10月には同誌に新作第2弾が掲載、続く第3弾も来年1月4日発売号に掲載予定だ。この新作発表にネット上でも「めっちゃ気になる!」「うわあああ! 単純に読みてえええ!」と、大きな反響が!
そこで、「人気なのは知ってるけど、どんな話なのかよく知らない…」という人に向けて、イチから解説しよう!
【設定】
物語の舞台は18世紀後半、フランス革命前後の激動の時代。登場人物の子ども時代からストーリーが始まり、フランス革命により王家が滅ぼされ、アントワネットが処刑されるまでが描かれる。
【最低限知っておきたい主なキャラクター】
〈女性キャラ〉
フランス王妃「マリー・アントワネット」と、王妃を護衛する軍人として、女性でありながら男のように育てられた“男装の麗人”「オスカル」。
〈男性キャラ〉
オスカルの幼なじみにして従者である平民の「アンドレ」、アントワネットと禁断の恋に落ちるスウェーデンの貴族「フェルゼン」。
【女子がときめくポイント その1】
『ベルばら』の魅力の一つは、彼らの切なすぎる恋愛模様。アントワネットは、18歳の時点でフェルゼンと恋に落ちるのだが、オスカルもまたフェルゼンを愛してしまう。そんなオスカルへの秘めたる思いを抱き続けるアンドレ…。
アントワネットとフェルゼンは愛人関係だし、オスカルは王妃の恋人を好きになっちゃってるし、平民のアンドレと貴族のオスカルは身分違いの恋だし…と、みんなしてツラい恋愛に身を焦がしてしまうのだ。
【女子がときめくポイント その2】
『ベルばら』を語るうえで忘れてはいけないのが、「オスカル」の魅力。男女問わず虜にする美貌はもちろん、剣の腕も一流で、アントワネットに助言をできるぐらいに聡明。言ってみれば男よりもカッコいい女性なのだ。
さらにフランス革命勃発時には、彼女はこれまで仕えてきた王家を裏切るという苦渋の決断をして、民衆とともに勇敢に戦う。ただ、ここまで気高くありながらも、彼女は恋に悩み、ピンチの時には男性に守られる“女”…。そんな彼女に女性読者は共感し、憧れ、強く惹き付けられてしまう。
フランス革命という歴史的大事件に、魅力的なキャラクターの人間ドラマを織り交ぜた『ベルばら』。そこには、ベルサイユ宮殿のきらびやかな世界の美しさだけではなく、「女性として強く生きたい」「こんなふうに情熱的に愛されたい」という女子の理想が詰まっている。
男性の皆さん、『ベルばら』を読めば女心がちょっぴりわかるようになる…かもですよ!
(オカモト犬助/short cut)
(R25編集部)
『ベルばら』を女子と語るカンペはコチラ
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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