解散後、21年経っても、人気は変わらない。
昨年12月27日、ニコニコ生放送が「チェッカーズ30時間 デビュー30周年&DVD発売記念『THE CHECKERS CHRONICLE』」を放送し、17万人もの視聴者が訪れ、当時を懐かしんだ。
チェッカーズといえば、83年『ギザギザハートの子守唄』でデビューし、2曲目の『涙のリクエスト』が大ヒット。3曲目の『哀しくてジェラシー』も含め、84年5月には当時絶大な人気を誇った歌番組『ザ・ベストテン』『ザ・トップテン』で、3曲同時ランクインを果たすなど、社会現象を起こしたビッグバンド。92年に惜しまれながら、解散している。
ニコニコ生放送のDVD発売記念番組の3日後の30日には、アンコール放送も行われ、27日の放送時から投票を募っていた「人気曲TOP10」も紹介された。
以下が、その結果だ。
1位 Long Road(アルバム『FLOWER』収録曲。1986年3月30日発売) 作詞:藤井郁弥 作曲:藤井尚之
2位 I Love you, SAYONARA(1987年3月5日発売) 作詞:藤井郁弥 作曲:大土井裕二
3位 ジュリアに傷心(1984年11月21日発売) 作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
4位 素直にI’m Sorry(1988年10月21日発売) 作詞:藤井郁弥 作曲:藤井尚之
5位 NEXT GENERATION(アルバム『親愛なるジョージ・スプリングヒル・バンド様』収録曲。1985年12月21日発売) 作詞:秋元康 作曲:藤井尚之
6位 涙のリクエスト(1984年1月21日発売) 作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
7位 ムーンライトレビュー50’S(アルバム『絶対チェッカーズ!!』収録曲。1984年7月21日発売) 作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
8位 星屑のステージ(1984年8月23日発売) 作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
9位 ギザギザハートの子守唄(1983年9月21日発売) 作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明
10位 Song for U.S.A.(1986年6月5日発売) 作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明
TOP10を分析すると、シングル7曲、アルバム3曲。初期にチェッカーズをプロデュースした芹澤廣明氏の作曲が6つ。メンバーオリジナル曲が3つ。チェッカーズとしては珍しいメンバーや芹澤氏以外が関わった曲がひとつ(『NEXT GENERATION』)となった。
1位には、解散コンサートのアンコール1曲目に歌い、ファンへの感謝の気持ちを込めて書いた曲である「Long Road」が選ばれた。ボーカルの藤井フミヤは30周年を迎えた2013年のツアーでもこの曲を歌っている。
ロックバンドとして福岡県久留米市から上京したチェッカーズだったが、当時は「バンドは売れない」と決めつけられていた時代。同時に、アイドルブームだったこともあり、意図せずアイドルとして大ブレイクしたチェッカーズ。その後、オリジナル曲で進化を遂げ、実力派バンドとしても評価された。
デビューから30年経っても、チェッカーズは人々の記憶に残り続けている。
※写真は、『THE CHECKERS CHRONICLE 1989 SEVEN HEAVEN TOUR』(ポニーキャニオン)より
【関連情報】
『THE CHECKERS CHRONICLE 1989 SEVEN HEAVEN TOUR』
http://www.amazon.co.jp/CHECKERS-CHRONICLE-1989-SEVEN-HEAVEN/dp/B00FR86HLQ
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