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『メイジーの瞳』聡明な少女の瞳に映る愛から学ぶこと

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『メイジーの瞳』聡明な少女の瞳に映る愛から学ぶこと

こんにちは。恋愛ライターの石田です。

愛情はあふれるほどあるのに上手く相手に伝わらない、愛情表現の仕方に自信がないという悩みを持つ人は多いと思います。

1月31日公開の映画『メイジーの瞳』の原題は『What Maisie Knew』。ロック歌手のエキセントリックな母とアートディーラーとして仕事で飛び回る父が離婚して、共同親権を持つことになった彼らに翻弄される6歳のメイジーの目線で描かれた物語です。

ニューヨークの洗練された家に住み、キュートな服を着て(ステイシー・バタット手がける衣装がメイジーの可憐さを際立たせます!)、大人の身勝手な行動を素直に受け入れるけれど、6歳の子どもはひとりで生きていけません。そして、どんなに親が無責任で理不尽であっても、彼女は娘である自分を愛してくれていることを理解しています。

メイジーの心を通して見えてくる大人のずるさ。年齢を重ねれば誰もが大人と呼ばれることになるけれど、はたして依存しないことが大人なのでしょうか? 恋愛や結婚を何度も経験することが本当の愛を知るということ? 問題にぶつかると折り合いをつけて、上手に世渡りすることが大人? 

この作品を観ると大人に振り回されながらも、けなげに生きるメイジーが誰よりも大人に見えます。

お酒が好きなロック・ママと、優しいけど仕事のことばかり考えて気分屋のパパの家を10日ごとに行き来するようになったメイジー。

パパの新居に新しい奥さんとしてベビーシッターだったマーゴがいて戸惑うけれども、彼女とはもともと仲良しで、ママが再婚した優しいバーテンダーのリンカーンともすぐに友だちになります。自分のことで忙しい両親が新しいパートナーにメイジーの世話を押し付け、彼らの無責任さに我慢の限界をこえたマーゴとリンカーンは家を出ていってしまいますが……。

そして、母がツアーに向かい、独りで夜の街に置き去りにされてしまったメイジーの澄んだ瞳からこぼれる涙。社会的にも家族の絆が問われる今、無理やり型にはめるのではなく、さまざまな形があっていいんじゃないか、とも思えます。

家族とは? 真実の愛とは? 疲れた心にも、そっと優しい答えが浮かんでくる……そんな作品です。新しい年を迎えてピュアな気持ちに戻りたくなった人にもおすすめです。

■作品情報『メイジーの瞳』
監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
脚本:ナンシー・ドイン、キャロル・カートライト
原作:ヘンリー・ジェイムズ
衣装デザイン:ステイシー・バタット
出演:ジュリアン・ムーア アレキサンダー・スカルスガルド オナタ・アプリール ジョアンナ・ヴァンダーハム スティーヴ・クーガン
原題:WHAT MAISIE KNEW
配給:ギャガGAGA★
公式サイト:http://maisie.gaga.ne.jp/
2014年1月31日ロードショー
(C)2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved.

※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。

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