2月9日に投開票が行われた東京都知事選は、舛添要一氏がおよそ211万票を獲得し、初当選を果たした。事前の関心度の高さとは裏腹に、投票率が46.14%と低調に終わったのは、前日に降った豪雪の影響であることは想像に難くないが、ネット上では8日の豪雪を「人工雪だ」とする説が登場。陰謀論がネット上を飛び交っている。
今回の都知事選は、自民・公明の支援を受けた舛添氏のほか、共産・社民両党の推薦を受けた宇都宮健児氏、元首相の細川護煕氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏らが出馬。1月に東京新聞が行った調査では、60.6%が「必ず行く」、32.4%が「たぶん行く」と回答するなど、有権者の関心は高いという世論調査結果が出ていた。しかし8日、東京ではおよそ20年ぶりとなる豪雪に見まわれ、多くの有権者が投票行動を辞退したと思われ、当日の投票率は過去3番目に低い46.14%に終わった。
選挙のセオリーで考えれば、投票率の低下は、自民・公明など浮動票に頼らない強い支持母体を持つ候補者に有利に働く。そうした選挙の常識を受け、東京の豪雪予報が登場すると、一部ツイッターユーザーからは、
「あした選挙の日に限って約20センチの積雪かぁ…。出来過ぎているわ(笑)普通に考えれば人工雪だね」
「人工雪をつくるのに金はかかるかもしれないが、金などいくらでも持ってる人達がやっているのだから可能だ」
「東京都知事選を混乱させるために、この人工雪には車がスリップするように、特殊なスリップ剤が含まれている」
といった、ネタとも本気とも判断しかねる「人工雪説」が登場した。これらの珍説は、ツイッターまとめサイト「Togetter」で「都知事選妨害か?『人工大雪』説を主張するヒトビト」というまとめとなり、まとめのPVが10万件を超えたほか、
「『子どものころにちゃんと勉強していないとこうなるよ』と言って子どもに見せたい」
「そもそも妨害するなら日曜を雪にするってw」
「そもそも、人工的に大雪を降らせる技術があるなら、今から雪不足が心配されている次回の冬季オリンピック開催地、韓国(平昌)が黙ってないだろうな」
など、「人工大雪説」を揶揄、ないしは否定するツイートも多数登場し、ツイッターの引用数も4000件を突破。8日の豪雪が、爆弾低気圧によってもたらされたものか、はたまた人工雪の仕業なのかは不明だが、ネットユーザーの間では、「8日の豪雪=人工雪説」は、完全に“ネタ”として扱われている。
(R25編集部)
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