24日、日本テレビ系情報番組「ZIP!」で、KinKi Kidsの堂本剛がカバーアルバム制作の裏事情を語った。
堂本は同番組のコーナー「チューモーク!」に登場。シンガーソングライターのダイスケと対談した。同コーナーは、「ダイスケがより飛躍するため、注目のアーティストから極意を聞き出す」というコンセプトで進行。堂本は17日に続いての登場となった。
8日に堂本がカバーアルバム「カバ」をリリースしたこともあり、対談は自然と「カバーアルバム」についての話に。ダイスケが、カバーアルバム制作の理由を尋ねると、堂本は「それはすごい簡単な話で、レコード会社が『出してくれ』って言うから」と軽い口調で回答。身もふたもない理由に、ダイスケは「ああ…大人の事情…」と驚いた様子だった。
続けて堂本は、曲作りについて「シンガーソングライターならわかると思うけど、ゼロから曲作るって、やっぱりその人の生きた証やし、すごい大変な作業でしょ」と真剣な口調で話し、オリジナル曲を作ることの困難さを説明した。こういった理由から、カバーされるアーティストの事を考え、当初はレコード会社からのアルバム制作依頼を拒絶していたのだという。
しかし、レコード会社からどうしても出して欲しいと頼まれ、ある条件付きでアルバム制作を受けたというのだ。堂本は、人生で初めて買ったCDや、母親とカラオケに行って歌った曲、お世話になったミュージシャンの楽曲など「『ありがとう』って思いながら歌える楽曲」のみを選ばせて欲しいとレコード会社に伝えたという。
こうした葛藤を経てアルバムに選んだ曲の一つ、ASKAの「はじまりはいつも雨」との出会いは、堂本が姉と歌番組を見ていた時に、たまたま見かけ、聞き入ってしまったことがきっかけだった。曲を気に入った堂本は、500円を握りしめ、近くの本屋に買いに行ったのだとか。現在の堂本とASKAの関係を「今ではお家もお邪魔したりしたりとか…」とかなり親密であることを明かし、その流れを「人生ほんとにわからないからね」と感慨深そうに話している。
これを聞いたダイスケは、かつてカバーした堂本作詞・作曲の曲「ORIGINAL COLOR」に触れ、「まさか本人に会ってアドバイスを貰えるとは思ってなかった」と明かし、堂本との不思議な縁を振り返った。さらに、番組スタッフの提案でダイスケが同曲を堂本の前で披露することになると、堂本は「僕も先日、ASKAさんの前でガッツリ歌ったヤツ聴かれたからね」と語り、同じ状況になったことを明かしている。最後には「こんな日がくるとは、俺も思ってなかった」と嬉しそうに語った。
多くの曲を自ら作詞作曲し、シンガーソングライターへの尊敬を忘れない堂本。カバーアルバムに収録された「はじまりはいつも雨」のアレンジには、ASKAの作品も手掛けるキーボード奏者・十川ともじ氏を起用するなど、その姿勢は徹底している。レコード会社の「大人の事情」を受け止めつつ、信念も貫いた今回のアルバム制作エピソードは、「アイドルでありながらアーティストである」堂本ならではのものだろう。
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